CROWN READING Lesson 2
Lesson2 This Is Not a Pipe
(パイプではない)
【内容】 マグリットの世界観を、彼の絵画から探る。マグリットはなぜ不思議な絵画を描いたのか。
P.19
Vocabulary Check
① b ② a ③ c ④ b ⑤ c
P.20
超現実主義者運動は、見るものに夢と想像の世界を開いた20世紀の芸術における主な風潮でした。ルネ・マグリットの絵はこの運動の重要な部分でした。彼はこの世界の向こうの「超」現実を作るために、言葉とイメージを組み合わせ、時間と重量を逆転させ、生物を無生物の物体に変えました(女性は木に変わり、鳥は雲へ変わり、魚は葉巻の半分になります)。
ルネ・マグリット(1898-1967)の絵はなぞめいた感覚を作るために、日常の常識の概念に挑戦します。
見慣れた形や展望を再配置することによって、彼は見るものにふつうは当然のことと思われているものを無理やりもっと注意深く見させます。
彼は、本物の物体とそれらのイメージの間の曖昧な表現を探求し、夢のようなイメージで見るものを混乱させて喜びました。
彼は、雲の中に城を、そして石で出来た人を描きました。彼は深さと影、色(1)で実験をしました。
P.21
彼の有名な絵の1つは、”Ceci n’est une pipe” 「これはパイプではありません」という言葉がその下に描かれたパイプです(2)。
彼の友人が彼に言いました、「もちろん、これはパイプだ」マグリットは答えました、「このパイプを吸うことができるかい。できないさ、これはパイプじゃない、これはパイプの絵だ」
彼の絵は奇妙だと考える人もいました。
マグリットは自分の作品を見て当惑する人もいるだろうということを知っていましたが、彼にとって最も重要なことは、彼自身が見ているように世界の謎を見せることでした。
空に浮く岩を見ることにはどこか好奇心をそそるところがあります。(3)
それは、あなたになぜおちないのかと尋ねさせます。
しかし、あなたを今までに「なぜ岩は落ちるのか?」というもっと明白な質問を自分に問いかけたことがありますか。
ニュートンからアインシュタインまで偉大な科学者も同様の質問をしたことに注目するのは興味深いことです。
「なぜ、リンゴは落ちるのか?なぜ波は寄せたり引いたりするのか?」
彼らは、そのような日常の出来事の原因を知りたがりました。
おそらく、芸術家と科学者はどちらも、驚きの感覚を持っているのかもしれません。
P.22
「私の絵が常識に対する一種の抵抗であることに気づくと、」マグリットは言いました、「人々は明白なことに気づきます。私にとって、世界とは常識に対する抵抗です。」
彼はこう続けました。「私の絵は何も隠さない目に見えるイメージで、それらは謎を喚起し、そして確かに私の絵の1つを見ると、あなたは自分自身に、この単純な質問をします。
「それは何を意味しているのか」
それは何も意味していません。というのは謎もまた何も意味していないからです。それは私たちが知ることができないものなのです。芸術は、それなしでは世界が存在し得ない謎を喚起します」
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